橋梁は，道路・鉄道・河川・谷・海などを超えるために架けられる重要な土木構造物です。普段何気なく利用する小さな橋梁から観光名所や地域のシンボルとなるような大きな橋梁まで多種多様な形式の橋が日本全国に約70万橋あり，国民の生活には欠かせない役割を担っています。
橋梁計画では路線条件や交差物件などの外部的な諸条件の他，経済性・構造性・施工性・維持管理性・景観環境性から総合的に勘案して最もふさわしい橋梁形式や支間割を決定します。(橋梁予備設計)
橋梁形式や支間割が決定された後に，実際の工事に向けた詳細構造を構造解析によって設計し，図面作成及び数量算出などを行い施工計画を実施します。(橋梁詳細設計)

【主な業務内容】
・橋梁予備設計
・橋梁詳細設計
・構造解析
・施工計画，架設計画など

新宮道路広角地区他橋梁予備設計業務　［近畿地方整備局］

輸送時間の短縮，緊急医療活動の支援，渋滞緩和による地域相互の振興と発展に寄与する他，台風等による土砂災害や南海トラフ地震等の地震災害時におけるネットワークを構築し，救命活動や地域振興支援を目的とした道路事業における橋梁予備設計について，様々な検討及び設計を行っています。
本橋は全長1,765mの連続高架橋であり，複雑に地形が変化し工事に支障となる交差物件が多数存在することから，最適な支間割について経済性・構造性・施工性・維持管理性・景観環境性の観点から総合的に比較検討をしています。
積極的な3次元モデルの作成により2次元図面では困難な景観検討及び周辺家屋への日照阻害の可視化など，地元住民へ配慮した橋梁形式の選定を行っています。

紀の川左岸地区　かつらぎ工区（仮称　かつらぎ3工区2号橋）実施設計業務　［和歌山県］

橋梁予備設計で決定された鋼単純トラス橋について，設計条件を整理した上で当初の橋梁形式を再度精査し実際の工事に向けた詳細構造を決定しています。その土地や環境に最もふさわしい橋梁を建設するために上部工形式を下路式トラスから経済性・構造性に優れる上路式トラスへと変更し，各種部材寸法に関してはミリ単位の細部にまでこだわった設計としています。 私たちは，鋼構造，プレストレストコンクリート，鉄筋コンクリート構造等さまざまな構造形式の橋の予備設計，詳細設計を行っています。 各種構造解析により構造物の安全性を確認するとともに，経済的かつ合理的に詳細構造を決定し，工事に必要となる設計図面等を作成します。